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スウェーデントーチで焚き火を楽しもう!火のつけ方から片付けまで徹底解説

春夏秋冬季節を問わず、大自然の中で過ごすキャンプは休日のアクティビティとしてとても人気があります。
キャンプ場で過ごす時間の楽しみといえば焚き火ですよね。

パチパチと音を立てながら燃える薪を囲んで焚き火の温かさを感じる時間はとっても癒されます。
そんな癒しの焚き火タイムにスウェーデントーチを楽しんでみませんか?

「スウェーデントーチって興味はあるけど使ったことがなくて...」というお話をよくいただきます。
いざ焚き火でスウェーデントーチを使うとなると、火のつけ方はどうすればいいのか、他に何を用意したらいいのか、そういう使い方ができるのかわからない事や不安なことがたくさん思い浮かびますよね。

炭をはじめとした燃料の専門店、昭和十年創業の増田屋がスウェーデントーチの火のつけ方から、調理での使い方、火の消し方・灰の処理の仕方まで徹底解説します。

スウェーデントーチとは

スウェーデン(スウェディッシュ)トーチは、焚き火のための薪の一種で、キャンプをはじめとしたアウトドアレジャーをより楽しくオシャレに過ごせるアイテムとして注目されています。

ウェーデンやフィンランドなど北欧の「かがり火」が発祥といわれていますが、日本でも古くから林業関係者の間で暖をとったりお湯を沸かす熱源として使われていて、「きこりのロウソク」と呼ばれています。

焚き火で使う木材は、木を燃えやすくするために丸太を細く割る薪が一般的ですが、スウェーデントーチは丸太そのものにチェーンソーやノコギリでスリット状の切れ目を入れて作るシンプルな薪です。

スウェーデントーチの形状と構造は焚き火にピッタリ

スウェーデントーチは丸太に切れ目が入っているだけのシンプルな形状ですが、焚き火として暖をとって楽しむのはもちろん、湯沸かしや料理の熱源としても効率が良い形状なのです。

火が燃えるためには燃える材料と空気が必要ですが、中心部に火がつくとスリットから空気が取り込まれ、スリットが重なる中心が煙突のような役割で煙を排出する「煙突効果」でフレッシュな空気が常にスムーズに流れ込んで燃えてくれて、まさに焚き火にピッタリです。

また、スリットが交差する丸太の中心から火をつけるので、丸太の上にスキレットやダッチオーブンを置いてキャンプごはんの調理や湯沸かしができます。

ただしスウェーデントーチは燃焼が進むと中心から燃え尽きて空洞が大きくなり、スリットで分けられた丸太がもろくなります。
重量のある調理器具を長時間放置すると、忘れたころに丸太が崩れてダッチオーブンがひっくり返ってしまってせっかくのお料理が台無しに...なんてことがないように、定期的にスウェーデントーチの燃え具合を確認しましょう。

スウェーデントーチの燃え方

スウェーデントーチの可燃部分は丸太のスリットが入っているところまでで、スリットの下端の台となる部分は燃えません。

スリットの下端まで燃えるころには、スリットで分けられた木材は崩れて丸太の形状は跡形もなくなります。

風の強さや木の種類など状況によって異なりますが、スリット下端の台となる部分から1-2cmを残して自然と火が消えます。

スウェーデントーチの厚さ・大きさ・材質など種類や個体差によって燃焼時間が異なりますし、スウェーデントーチに火をつけてからの風の向きや強さによっても火の大きさや燃え方が異なります。

当店で販売しているスウェーデントーチは針葉樹の杉で着火剤を2つお付けするので、着火しやすく火が付いた後は安定して燃えてくれます。

直火NG?スウェーデントーチは焚き火台に設置しましょう

スウェーデントーチの台の部分は燃えませんが、木材には水を通す非常に細い管があり、この管を通じて熱が伝わり台の底はとても高温になります。

スウェーデントーチはあくまでも薪の一種なので、いくら台の部分が燃えないからといっても地面に直接スウェーデントーチを置いて焚き火をするのは「直火」とみなされるケースがほとんどです。

そのため、スウェーデントーチは焚き火台に設置しましょう。

いろいろな種類の焚き火台がありますが、スウェーデントーチはそれなりの大きさと重さがあり、燃焼が進むと形が崩れるため、できるだけしっかりとした頑丈な焚き火台がおすすめです。

キャンプサイトの保護や万一の延焼防止のために「焚き火は直火NG、焚き火台を使用すること」というルールになっているキャンプ場がたくさんあるので、キャンプ場の焚き火ルールは必ず確認しましょう。

火がつき難い?スウェーデントーチの着火

スウェーデントーチには丸太を十字または6-8分割するスリット状の切れ目があり、その中心に新聞紙や枯葉・枯れ枝など焚き付け用の燃えやすい材料を入れて火をつけます。
(木材の乾燥度合いにもよりますが、着火しにくい場合は着火剤を使うと便利です。)

スウェーデントーチの形状は「煙突効果」を併せ持っているので、一度しっかりと木材に火が付いたらそのまま燃え続けてくれます。
しかし火が安定する前にダッチオーブンなどをスウェーデントーチの上に置いてしまうと、煙突の排気部分をふさいでしまうことになって火が弱くなったり消えてしまうこともあります。

スウェーデントーチの火を料理や湯沸かしに利用する場合は、五徳を使うと煙がスムーズに排出されて強い火力が維持できます。

スウェーデントーチのお料理のコツ

丸太の上部は平らなのでスキレットやダッチオーブンが置きやすい形状で、スウェーデントーチはお料理の熱源としても使えます。
しかし意図的な火力の調整はできず、さらにスウェーデントーチにあたる風の向きや強さ、燃焼の進み具合で火力が変わるので、お料理の際には熱源からの距離を調整してください。

スウェーデントーチの燃焼が進むと火が強くなりますが、可燃部分は燃えて細くなります。
可燃部分は燃えて細くなると脆くなり、時間経過と共に崩れることがあります。

スウェーデントーチの熱源でお料理をする場合は、長時間目を離さないようにしましょう。
また、スウェーデントーチは煙突効果で安定的に燃焼するため、煙がスムーズに排出される煙突の蓋を閉じてしまわないように、スウェーデントーチの上部に調理器具を直置きせずに五徳を使うのがオススメです。

調理器具を直置きすると、煙の排出がスムーズでなくなり火が弱まります。

五徳を使うとスムーズに煙が排出されて火力も強くなります。

長く燃えるから知っておきたい、スウェーデントーチの消火方法

スウェーデントーチは長く燃えるのも特徴のひとつです。
焚き火の状況にもよりますが、当店で販売している直径約20cmのスウェーデントーチは着火から自然に消化するまで2時間以上かかります。

急な買い出しや移動、就寝前に消化をしておきたいなど、途中で火を消す場合はマグカップなどに入れた水をスウェーデントーチの中心から周囲に回し掛けて消火してください。
スウェーデントーチの本体は大きいですが、燃焼している部分はそれほど大きくないので、少しずつ水をかければ案外早く消火することができます。

かける水をコントロールしにくいバケツやウォータージャグで大量の水をかけてしまうと、焚き火台やサイトの地面を汚してしまい後片付けも大変になるので、くれぐれも少量の水をコントロールしながらかけて消火するようにしてください。

途中で消したスウェーデントーチは、持ち帰ってよく乾燥させれば再び燃やすことができます。

焚き火の極意は立つ鳥跡を濁さず!しっかり後始末

燃え残った台の部分は他の薪と一緒に燃やすことができるので、焚き火の薪として利用することができます。

焚き火が終わったら灰の処分をしましょう。
灰処分の方法はキャンプ場ごとにルールがあるので、ルールに則って処分をします。

薪は完全な灰になっているように見えても実はまだ燃えきっていない・高温の火種が残っているという場合もあり、処分するのに思いのほか時間がかかるものです。
楽しくて癒される焚き火ですが、処分にかかる時間に余裕をもつためにも早めに焚き火を切り上げて処分にしっかり時間をかけられるようにしましょう。

灰は適切に処分をしないとキャンプサイトを傷めたり汚すことになりますし、他のキャンパーに迷惑をかけることになります。
直火で焚き火をしてキャンプサイトを傷めてしまい「焚き火は直火NG」というルールに変更しているキャンプ場がたくさんあります。

焚き火を楽しむ極意は「立つ鳥跡を濁さず」です。

+炭STYLE増田屋の薪&焚き火グッズ

見た目がシンプルでかわいい、長く燃えてお料理にも使えるスウェーデントーチで焚き火を楽しみましょう!

+炭STYLE増田屋では、スウェーデントーチをはじめ、五徳や焚き火台などをご用意しております。