木炭を料理に利用する時の基本知識
木炭利用の前準備
木炭や竹炭を料理に使う場合は、まず木炭や竹炭を利用しやすい大きさにして、よく水洗いをして、煮沸消毒し、乾かします。料理用の木炭は、白炭(備長炭)を使います。
①木炭を利用しやすい大きさに砕く
白炭(備長炭)はとても硬いので、ノコギリでは切れません。かなづちで割っていきます。
※便利なサイズの白炭もご用意しておりますので、白炭を砕くのが面倒な方はこちらがお勧めです。
②よく水洗いをする
割ったばかりの白炭は、手を黒く汚します。このままでは使えないので、水でよく洗います。洗剤などを使うと炭本来の力を損なうこととなりますので、タワシでゴシゴシこするだけで十分です。
③煮沸消毒して冷ます
煮沸する木炭の分量は、できるだけ一度に使い切る量が目安です。よく洗った白炭を手頃な大きさの鍋に入れ、煮ていきます。
すると、白炭から水泡が出てきます。弱火で5分ほど煮ていきます。その後水気をきり、冷ましていきます。
※木炭は煮沸消毒して冷ました後はすぐに使用しましょう。
煮沸後の木炭は、放置すると空中の最近も吸着してしまいます。
④保存する場合は
冷ました後は、できるだけすぐに利用します。保存する場合は、ホコリや外気になるべく触れないよう冷蔵庫での保存をお勧めします。
煮沸した水(木炭水)は飲料としてもご利用いただけます。冷ました後、一晩おいてからご使用ください。また、木炭を炊飯器やぬか床に入れる場合は、冷ました後にできるだけ早めにご使用ください。
⑤使用後はガーデニングなどに利用できます
使い終わった木炭は、かなづちで砕いて細かくすることでガーデニングの肥料としてもご使用いただけます。
木炭には、土の性質を改良する力があり、土壌改良剤として、植物の成長促進を促します。土の通気性・保水性をよくするだけでなく、肥料やけを起こすことも防いでくれます。
竹炭の基本作業
竹炭の作業も、白炭と要領は同じですが、竹炭は簡単に砕くことができます。ビニール袋などに入れて、かなづちで砕いて細かくしていきましょう。
木炭の利用方法-料理-
・調理用備長炭として炊飯や水道水を使う料理に
・水道水に入れることでミネラル水に
・お酒にもいれることができ、コクのある味わいに
・スポーツドリンクにも
なぜ水がおいしくなるのか
木炭を水道水の中に入れるだけで、カルキ臭の原因の塩素が消えてくれるからです。
木炭にはたくさんの孔があり、水道水に含まれる有機物を分解すると言われています。
また、木炭に含まれる樹木の成分には、マグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄分など、健康に欠かせない栄養素が入っていて、水に溶け出します。これらの栄養素はミネラルと呼ばれているもので、丈夫な骨、歯を作り、血液や筋肉、神経の成分として大切な働きをしてくれます。
これらのミネラル水がまろやかな味わいと感じる理由です。
外伝-炭火焼風コーヒーの作り方-
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①市販のレギュラーコーヒーと煮沸消毒した木炭粒を用意
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②挽いたコーヒーの上に、木炭粒をのせる
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③木炭粒で水がまろやかになり、おいしいコーヒーの出来上がり